症例・左の頚部から左肩、腕、脇腹の痛みの鍼灸治療

2018/06/11

 今日は、実際に治療した方の症例を載せたいと思います。

60代 女性 主婦とパート勤務

主訴 左の頚部から左の肋骨あたりの痛み

1年前から、左の頚部から肩甲骨周りにかけて、
痛みがあった。肩から荷物をかけるときに痛みがある。
安静時や夜間の痛みはない。
左の腕に違和感がある。家事などの仕事は可能である。

 まず、左首や肩などに痛みやだるさがある方の中には、
時々、心臓などの内臓の不調がかくれていることがあります。

それは、カウンセリングの段階で安静時や夜間寝ているときに
痛みなどがない事から大体除外できます。あとは、お腹の反応点
などを押したり、脈診などでみても、特に異常がなかったので、
筋肉や神経や血流の停滞などの体のゆがみと考えました。

気になったのは、肩から荷物をかけるときに痛みがあるということです。
この方は左肩ばかりによく荷物をかけていたということでした。
触診や理学検査などをおこない、
左首から肩にかけての筋肉の異常がありました。
また、肩甲骨周りや左の背中から腰までの筋肉の硬さや血流の停滞が
あることが見受けられました。


ということで、1回目の治療は、頚から左肩、
左の肩甲骨の内側を中心に、うでや、腰などにも、
はりとお灸をしてゆきました。

この方は、針治療が初めてということでしたので、
軽めの刺激で治療してゆきました。

2回目(1回目から7日後)

痛みはほとんどなくなったが、
左腕に違和感があるということでした。

3回目(2回目から7日後)
最初の時よりだいぶ良い。
痛む回数が減ってきたということでした。

4回目(3回目から5日後)
時々痛む程度でほぼ良くなった。

5回目(4回目から7日後)
ほぼ良くなったので、
この日で一応終了とし、
様子をみることにした。


 この方の場合は、鍼灸を受ける前まで、
クリニックで、電気治療などを受けていましたが、
なかなか良くならず、鍼灸治療を受ける気になった、
ということでした。

鍼灸治療をするときは、人の身体にある経穴(ツボ)に
はりやお灸をしてゆきます。
 良い治療効果を出すには、ツボから1ミリでもずれると、
効果が半減してしまうこともあります。
鍼灸師には、豊富な臨床経験とするどい感覚が求められます。

さいたま市の鍼灸院 はり・灸のじま治療院

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