頭痛と鍼灸治療

2018/05/29

 近年では頭痛で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
頭痛のつらさもなった人でないとわかりませんよね。
慢性的な頭痛で、薬が手放せない方もいらっしゃると思います。

 今日は、頭痛の簡単な種類と、鍼灸治療が効く頭痛について、
その鍼灸での治療法について、簡単に載せてみたいと思います。

 頭痛といっても、脳自体の痛みではなく、
頭蓋骨の外側の皮膚、筋肉や筋膜、頭蓋骨の中の血管と
脳を包んでいる髄膜等にある痛覚センサーが痛みをキャッチして、

その信号が脳に伝わって、頭痛として感じるようです。

 頭痛は機能性頭痛(一時性頭痛)と症候性頭痛(二次性頭痛)に
大別されます。
 機能性頭痛と症候性頭痛との鑑別方法は以下の通りです。

①痛みが突然現れて、今まで経験したことがない痛み。
②特に50歳以上になって、初めて現れた激しい痛み。
③頭痛以外の症状で手足のしびれや、脱力感、麻痺、ふらつき、
 吐気、項部硬直、視力障害、会話・記憶障害などがある。

上記の症状にいくつも該当すれば、脳梗塞や脳腫瘍、
くも膜下出血などの恐れがあり、まず、精密検査を優先します。


 はり・灸の治療対象となるのは、上記のものでない、
機能性頭痛で
その中でも、臨床でよく診られるのが、
緊張型頭痛と片頭痛になります。

(1)緊張型頭痛(筋収縮性頭痛)
①頭や頚の筋肉が凝ってしまい、乳酸などの疲労物質が溜まり、
 神経を刺激して、頭全体や後頭部などの特定部位が、
 しめつけられるような痛みを感じます。
痛みの程度は
 それほど強くありません。
②原因としては、精神的ストレスや同じ姿勢を長時間続けたり、
 不眠などの生活習慣の乱れなどが考えられます。

(2)片頭痛(血管性頭痛)
①片側性または、両側性で拍動性のものが多く、
 動くと痛みが強くなり(体動)、ときに吐き気を伴うことがあります。
 女性に多く、遺伝性もあります。
②発作時痛は激しく、数時間から数日に亘ることもあります。
 20~40代に多く、中年以降は軽減してきます。
 遺伝性のものは、10代から発症することがあります。
 前兆のある片頭痛とないものがあり、多くは後者です。
 前兆のある場合は、チカチカする光が見える(閃輝暗点)ことが
 あります。
③この頭痛は、主に頭蓋骨の外側で顔面、特にコメカミの方へ向かう
 外頸動脈(浅側頭動脈)の拡張によって、痛みが起こると言われています。
 なお、この動脈は、頭蓋内の硬膜にも分布しています。

 ●鍼灸治療について

 頭痛の鍼灸治療は、まず、乱れた自律神経を整えることから
始めます。
それから、首や肩などのかたく凝ってしまった
筋肉をやわらかくしてあげます。
そして、場合によっては、
頭部へ行く血液の流れを促進したり、女性の場合は、
骨盤内の血液の流れをよくしてあげる治療などを行います。

1回の治療では、治癒するかは、難しいですが、
3回、4回と続けるうちに効果がわかるようになってくると
思います。
 ぜひ当院の鍼灸治療をお試しください。

 ブログもやってます。
はり・灸のじま治療院のブログhttps://ameblo.jp/hari-nojima