鍼灸治療の症例(耳鳴り)

2018/02/27

 今日は、鍼灸治療での症例として、耳鳴りの方の
治療をした例を簡単に載せてみたいと思います。

 50代男性  症状 右側の耳鳴り
この方は6年前から、右側の耳鳴りが起こり、
4年後、ジージーと蝉の鳴くような音が続くようになり、
耳鼻科医院で検査したが、内耳、中耳ともに異常はないと
言われた、ということでした。

 身体を調べていくと、首や肩がとてもこっていました。
脈診では、強く張った様な脈をうっていたので、本人にも
聞いてみると、仕事のストレスで、イライラしたり疲れる事が、
多いということでした。背中も硬く、全体的に自律神経の
交感神経が緊張している感じでした。

 治療の方針として、まず、肩こり、首のこりをとって、
どうじに、背中や脚のツボを使い、自律神経のバランスを
とりながら、ストレスの軽減をはかり、
そして、東洋医学で耳鳴りと関係が深い腎(じん)の気の
不足を補うツボと、耳の周りのツボを使い、はりとお灸で、
治療してゆくことにしました。

2回目(1回目から13日後)
治療後は、肩のはり感が8割とれて、その後1日半、
耳鳴りがない日があったとのことでした。

3回目(2回目から10日後)
3割くらい耳鳴りが減ってきた。鳴ったり、止まったりを
繰り返すようになったということでした。

4回目(3回目から10日後)
2~3日鳴らない日が続くようになったということでした。

5回目(4回目から10日後)
7~8割良くなってきた。音もチ、チと少し鳴る感じ。
止まっている時間が長くなったということでした。

6回目(5回目から15日後)
耳鳴りが3割位だったのが、半分位に戻ったということでした。
仕事でのストレスがかなりあるということでした。

7回目(6回目から30日後)
また少し症状が戻った。肩こりも少し出ているということでした。

8回目(7回目から10日後)
肩こりはとれて、耳鳴も前回よりは良いということでした。

 その後1か月間ほどで、ほぼ治癒。
 この方は治癒までに、良くなって、また戻ってを繰り返して
徐々に良くなり5か月位、治療回数は11回位でした。

 
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