東洋医学の五行について

2017/10/13

 東洋医学の基本的な考え方には、陰陽のほかに五行説というものがあります。
これは、自然界に存在するすべてのものを、木(もく)・火(か)・土(ど)・金(ごん)・水(すい)の
5つに分類する考え方です。


 木は木や草のことで、のび広がっていく特性があります。火は炎で、熱く、上へ上へと上がっていく
性質があり、土は大地や土のことで、生み育てる性質をもちます。さらに、
金は金属や鉱物で、清らかでサラサラしていて、変化させたり、収縮させたりする性質があり、
水とは液体で、冷たく、下へ流れ、うるおいを与える性質をもっています。

 また、この5つの要素には、相生、相克の相互関係があります。
相生関係とは、木が燃えて火がおこり、火から灰ができて土に変わり、さらに、
土から鉱物ができて、鉱物からは鉱水ができ、その水が木の栄養になるという関係。
つまり、お互いを生み、育てる関係があるのです。

 相克関係とは、お互いを抑制する関係性のこと。木は土の養分を吸収しますし、
土は水の氾濫を防ぎます。そして、水は火を消し、火は金属を溶かし、
金属は木を切り倒します。このようにお互いをけん制しあっています。
 相生関係、相克関係があるからこそ、おたがいが助けあい、また、どれか一つの勢いが
強くなりすぎないように調節して、5つのバランスを保つことができるのです。


 また、五行説にあてはまるものには、自然界のあらゆるものがあてはまります。
たとえば、季節は春・夏・長夏・秋・冬、方角は、東・南・中・西・北の5つに
分類されます。人間の臓器(五臓)も五行説にあてはまります。
ブログもやってます。はり・灸のじま治療院のブログhttps://ameblo.jp/hari-nojima/